【勉強法&体験記】英検1級(一次試験、二次試験)にぎりぎり合格した話
純ジャパが英検一級にぎりぎりで合格した話を書く。
30歳を過ぎてから、本腰を入れて英語を学びだし、35歳で英検一級を取得した。
ちなみに仕事で英語は使っていない。
英語を学びだしたきっかけは、海外旅行をより楽しむためというふわふわしたもの。
私の英語経歴
私は日本生まれ日本育ち。
帰国子女でなければ海外留学経験もない。
海外旅行に初めて行ったのは大学卒業後の23歳がはじめて。
学生時代の得意教科が英語であったことは一度もなく、日本史と国語で点を稼ぐタイプのどこにでもいる私立文系学生であった(ちなみに数学超苦手)。
外国人を見れば「やだ、話しかけれられたら怖い」と密かに距離を取り、
英語を話す日本人を見れば「すごすぎる」と、その人の人格を含めて勝手に崇め奉る、英語できない系日本人であった。
そんな私が今年の3月に英検一級に合格した。
英検一級は合格率が10%弱らしい。
英検準一級のレベルでも10人に1人くらいしか合格できないといえば、その価値が伝わるだろうか。
TOEICでいうと、900点以上の人が多いようだ。
私の場合は英検に特化した勉強をしていたため、英検を勉強していた頃のTOEICの点数は830くらいであった(TOEICに特化して勉強していた頃のMAXは890)
ちなみに英検一級合格直前にノー勉でTOEFLを受験したらスコア59だった(ネットの調べては換算すると英検二級レベルらしい…)。
勉強及び試験受験歴の概要
【勉強期間】
約2年
【勉強時間(平均)】
平日3時間
休日10時間
【英検一級受験歴】
2018年10月 一次試験(一回目) 不合格
2019年1月 一次試験(二回目) 不合格
2019年6月 一次試験(三回目) 合格
2020年3月 二次試験(一回目) 合格
※ポイントは一次試験、二次試験とも超ギリギリで合格したこと。
※試験前に何度も「ぎりぎり 英検一級」で検索して、先達者たちの勉強法を学んだ。
【勉強開始時(2018年6月)のスペック】
英検準一級(2018年3月取得)
TOEIC890(2018年3月取得)
勉強法について(一次試験編)
「単語」「英作文」「過去問」に分けて、説明する。
1 単語
英検一級では、25問、語彙問題が出る。
20問は単語で、5問は熟語である。
25問中、20問(≒8割)は取りたい。
ただ、ここに出てくる語彙は激むずであり、
最初は心が折れまくる。
最初の頃、試しに語彙パートの過去問を解いたら、25問中5問くらいしか正答にならなかった(正答だった5問もほぼ勘)。
勉強法としては、定番中の定番「パス単」を繰り返し回した。
100周くらいはしたと思う。
もちろん、集中が続かず、ただページをめくっている時間もあったと思うが、
とにかく繰り返し回した。
隙間時間には、パス単の スマホのアプリを使って4択問題をひたすら解いた。
いくらやっても次々に忘れる。
なんて頭悪いんだろうという期間が最初の2ヶ月くらいは続いて辛かった。
しかし、とにかく繰り返した。
ただ、あとになって気がついたが、パス単の網羅率は7割弱のようで、
パス単をやっているだけでは、英検一級の単語問題は解けるようにならない。
そこで、神アプリをおすすめしたい。
それは「でた単」という、「英検1級の語彙問題78回分の本当に"出た単語"をデータ化(正解回数+出題頻度順)」(出た単のTwitterプロフィール文より)しているという、超効率的に勉強できるアプリである。
「でた単 英検1級 完全版」
他には、職場で昼休みに以下の参考書に取り組んだ。
(MP3音声無料DLつき)出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇[改訂版] (英検最短合格シリーズ)
- 作者:ロゴポート,ジャパンタイムズ出版 英語出版編集部
- 発売日: 2019/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2 英作文
英作文を制するものは英検一級を制するといっても過言ではない。
英作文で得た知識や作成方法は2次のスピーキングでも必ず生きる。
…みたいなことが、英検一級の合格者の間で語られるが、
私は結局のところ、あまり英作文を制することもできずにノリで突破した。
英作文は200語程度で書く必要がある。
手書きだし、これは結構きつい。
テーマも「大量破壊兵器は廃絶されるか」みたいな、
日本語でも自分の意見を持ったことないようなテーマが出題される。
というわけで、英検に特化したテーマを幅広に準備しておくことが欠かせない。
私の場合は、土日にカフェでプライベートレッスンをしているので、
そのときにネイティブスピーカーと一緒に英文を考えた。
テーマは以下の本から採用。
全部で40テーマ分くらい、英作文を用意したが、
「全部覚えるのは無理ゲー」となり、
過去問のテーマを見つつ、20個くらいを厳選して、丸暗記した(カラオケに行って音読しまくった)。
出題されそうなテーマは、平和系、自然系、再エネ系、政治経済系と踏んだが、
結局本番では一回も準備したものが出ず、丸暗記したやつを適当に組み合わせながら、その場のノリで適当に書いた。
3 過去問
過去問を繰り返し解くことこと。これが合格への近道であることに変わりない。
旺文社から出ている過去問集をやっておけば良い。
気をつけたいのはリスニングの音源が入っているCDは別売りであり、別途購入する必要がある。
英検を実施している公益財団法人日本英語検定協会の住所は旺文社と同じである。
外郭団体の体をとっているのか詳しくは知らないが、おそらくズブズブの関係であろうから、情報の便宜供与的なものもきっとあるだろう。
英検≒旺文社と考えておけば差し支えない。
◯過去問集
◯CD(リスニングの音源)
さて、この問題集には1冊あたり6回分の過去問が載っている。
私は過去の問題集も購入して、2冊分、計12回分は全パート完璧に解けるようにした。
特に単語はこだわっった。
わからない単語がなくなるように、わからない単語が出てきたら、単語カードに英語と日本語の意味を書き出して、何度も何度も繰り返し回して覚えた。
一点、強調しておきたいことがある。
英検一級のリーディングのパート1(全10問)については、
過去に使用された問題がそのまま出題される場合がある。
問題文に加え、選択肢まで全て一緒である。
正直、やらない手はない。
そこで、私はリーディングのパート1のみは4冊分(計24回分)解いた。
Amazonで中古を購入したが、古いものほど金額が高くなるのが欠点。
一番古いのを購入したときは、1万円くらいかかった。
でも、おかげで本番の半分(5問)くらいは過去問の使い回しに遭遇できたので、最初の一行目を聞いただけで一瞬で解けた。
まとめ
「単語」「英作文」「過去問」、これに丁寧に、繰り返し取り組めば、いつかは一次試験には合格できるはず。
私は1年3ヶ月勉強して、三回目の受験で、一次試験をぎりぎり合格した。
次回は「二次試験」編。